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「既存の産業構造をアップデートする」難しさと面白さに惹かれて。BizDevを目指しマーケターとして奮闘するノバセル新卒社員

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ノバセル株式会社 ノバセル事業本部 マーケティングDX事業部 第2コンサルティングG

清水 万尋

Shimizu Mahiro

2022年に上智大学を卒業後、ラクスル株式会社へ新卒入社。子会社であるノバセル株式会社に所属し、マーケティングコンサルタントとして、認知系メディアのプランニング及び、バイイングのディレクション、キャンペーン終了後の分析など、広告主向けのメディア戦略を一気通貫で支援。

“何でも選択できる環境”を存分に生かした大学時代

――はじめに、学生時代の活動や学んだ内容について教えてください。

山口県下関市の出身で、高校卒業までその土地で過ごしました。中学時代、父の仕事の関係でイギリスに2年間滞在した経験が選択肢を広げるきっかけとなり、高校卒業後は上京して、上智大学経済学部経営学科へ進学しました。

経営学を選んだのには、小学3年生~高校3年生まで所属していた合唱団での経験が影響しています。総勢120名ほどの大きな合唱団で、下は2歳、上は大学生まで幅広い年齢層の団員がいました。年齢もバックグラウンドもさまざまな団員をどのようにまとめて良いステージを作り上げていくのか、合唱団が持続的に発展していくためにどのような組織構造が理想的で、どんな文化を根付かせるべきなのかを模索していたなかで、あるとき「経営学」に出会いました。

特に関心を持ったのは、「組織開発論」。これを学べばいつか合唱団に還元できるのではないか、先に話した課題に対して何らかの答えが見つかるのではないかと思い、経営学科に入学しました。

――入学後はどのような活動をしていましたか?

大学での学業のほか、内閣府が主催する「世界青年の船事業」、教育系NPOで高校生向けのサマースクールの運営、国会議員の事務所でのインターンなどの活動をしました。

世界一周の事業は、日本、オーストラリア、タンザニア、UAE、スウェーデンなど12カ国から240名が参加し、ひとつの船に乗って数か月かけて南半球を航海するものでした。海外参加者には、政府関係者や国際NPOの職員、自ら起業しているメンバーの参加も多く、政治への関心が強いため、長い時間を共に過ごすと話題は自ずと国ごとの違いや政治の話になっていきます。「日本とは?」「国境とは?」そんな議論が日々なされるなかで政治への興味が生まれ、帰国後は国会議員の方の事務所でインターンをさせていただき、国会業務のサポートや地元でのビラ配りや選挙活動のサポートなどを行いました。

ただ、それまで参加していたプロジェクトは教育系のものや社会的なものが多かったため、「もっとビジネスを知りたい、厳しいところで経験を積んでみたい」という思いから、大学2年生からはメガベンチャー企業でインターンを始めました。

――インターン先ではどのようなことを経験しましたか?

人材系の事業を手掛ける企業だったのですが、ハイクラス人材と地方企業のマッチングを行うチームで、商談用のスクリプトの作成やテレアポなど、セールスのサポートに携わっていました。

教育系NPOでは総務省や地方自治体からの予算獲得を、政治家事務所ではビラ配りなどの草の根活動を、インターン先では事業経験を積むことができ、幅広い経験ができた大学生活だったように思います。

――学業をしながらそれだけの学外活動をするのはかなりのエネルギーが必要ですよね。清水さんの原動力は何だったのでしょうか?

幼いころから両親がたくさんの選択肢を示してくれたことが、大学時代の活動につながっていたように思います。イギリスに住んでいたころ、父と母が「せっかくヨーロッパに来たのだからとにかく外に出て、たくさんの経験をしてほしい」とたくさんの習い事をさせてくれたり、旅行に連れて行ってくれたりしました。その経験から、能動的に動けば自分には多くの選択肢があると思えましたし、両親が「選択するための努力ができる環境」を整えていることも知りました。

それならば選択しない理由はなく、見えている選択肢を最大限広くとらえ、そのなかで自分に必要そうな機会を吟味しながら選んでいきました。

「今あるものをアップデートするビジネス」の難しさと面白さに惹かれRAKSULへ

――就職活動に関しては、どのように進めていきましたか?

就職活動に向けて、先述の企業のほかにもいくつかのメガベンチャーでサマーインターンを経験しました。その後、本選考に向けてエントリーシートの作成なども始めていたのですが、いつしか決まったスケジュールや選考フローのなかで「選考を受ける」という受け身で進んでしまう就職活動に違和感を抱くようになり、一度全ての就職活動をストップしました。

幸い学生時代にたくさんのコミュニティに身を置いていたので、尊敬できる社会人の友人は多く、友人やOB / OGなどを通じてさまざまな企業とつながりを持つこともできました。ラクスルを知ったのもそのタイミングです。

――多くの企業とつながったなかで、RAKSULに興味を持ち、志望した理由を教えてください。

これまでの合唱団や教育系NPOでの成功体験から、RAKSULのフェーズや規模感が、私の価値が一番発揮できるところなのではないかと考えたためです。もともと、スタートアップのBizDevを目指したいという気持ちもあったので、長いキャリアのファーストステップとしてRAKSULは良い環境だと思いました。

スタートアップにはゼロからイチを作り上げる企業が多いなかで、何十年もの歴史がある産業にITを持ち込み、仕組みを変えて効率化しながら利益を生み出すアプローチで拡大してきたことも、RAKSULに惹かれた理由のひとつです。

就職活動の終盤には、RAKSULに入るか、新しい技術を手掛けているスタートアップに入るかで頭を悩ませました。そんなとき、RAKSULの経営陣から「産業は海に浮かぶ大きな船のようなもの。すでにたくさんのいろいろな人が乗っている船を壊すことはできないから、部分的に少しずつアップデートしていくしかない」という話を聞いて、ゼロからイチを生み出す以上に、RAKSULが取り組む「今あるものをアップデートするビジネス」は難易度が高く、同時に面白みもあると感じ、入社を決意しました。

――学生時代には政治や教育にも関心を持っていましたよね。新卒でその業界を選択しなかったのはなぜですか?

地方自治体やNPOの仕事にも興味はありました。ただ、最初からレガシーな業界に入るよりも、RAKSULグループのBizDevとして事業開発の力をつけてからチャレンジしたほうが、より大きなインパクトを作り出せるのではと考えました。

事業を伸ばすため、組織・財務・営業……と幅広い業務に携わり、牽引するのがBizDevの役目です。自分の将来を考えたとき、BizDevとして多くの経験を積みスキルを身につけることが最適だと思ったことも、当時RAKSULを選択した理由のひとつです。

マーケティングの民主化を実現するためにノバセルへの配属を希望

――清水さんは入社後、RAKSULグループのノバセルへ配属されました。配属の経緯を教えていただけますか?

内定後の面談で、現・会長の松本とノバセルCEOの田部とお話しした際に「ノバセルが合っているのではないか?」とアドバイスをもらい、最終的には自分の意志でノバセルに行くことを決めました。

一括りにRAKSULグループのBizDevと言っても、実はラクスルとノバセルのBizDevの役割は少し異なっています。ラクスルのBizDevは「カテゴリー・マネジメント(カテマネ)」とも呼ばれ、さまざまな印刷物のカテゴリーがある中で、たとえば「ステッカー」という限られた領域のサプライチェーン・予算・営業といったすべてを見る役割を担っています。

一方ノバセルのBizDevは、当時「マーケティングに強みをもったBizDevの育成」に注力していました。RAKSULグループでのBizDev=カテマネ、と思い込んでいたところに、「ひとつ強みのあるBizDev」というキャリアビジョンを示してくれ、事業開発に近い業務のイメージを持てたことが、ノバセルへの配属を希望した理由です。

学生時代に経営学科でマーケティングを学んでいたこと、また政治に関わっていたこともあり、ノバセルが掲げる「マーケティングの民主化」という言葉にも共感しました。私の地元をはじめ、地方にはまだ東京のようなマーケティングが浸透していない様子が、地方で流れるテレビCMを通じて日常的に見て取れるのが現状です。

ノバセルが正しいノウハウやデータを提供し、マーケティングの民主化を実現できれば、予算が潤沢ではない地方の事業者や地方自治体、公共団体であっても事業を伸ばすための正しいお金の使い方ができるはず。その世界を一緒に実現していきたいと思いました。

――現在の清水さんのお仕事内容を教えてください。

マーケティング・コンサルタントとして、クライアントがテレビCMを打つ際の予算アロケーションや、エリア選定、テレビ局・番組の選定などをプランニングし、投資の効果を最大化することを支援しています。またプランニングに沿ったバイイングの支援のため人とデータの提供を行います。
CMを流すためには広告代理店から広告枠を購入する必要があるのですが、広告業界には昔からの慣習があり、こちらの要望をどれほど満たした枠で放送されるかは、交渉次第。同じ枠を必要としている競合が大手企業だった場合などは、相手企業に枠を譲られてしまう……ということも起きる世界です。

そこで、ノバセルに在籍する広告代理店やテレビ局出身者など専門的な知識を持った人材とともに、プランニング内容が高い確度で実行できるバイイングの支援を行っています。バイイングの後は、狙った効果を獲得できたのか、ノバセル独自のツールや、データサイエンティストの支援を得ながら開発したアドホックな分析手法を用いた振り返りを行います。

並行して、「プランニング→バイイング→効果分析」のサイクルを、極力人の手がかからずに最速で回していける仕組み作りも行っています。具体的には、効果分析のサイクルを回すためのロジックを策定、クライアントのチームと合意をし、必要なデータを自動で収集・統合することを支援しています。

――普段、どのようなクライアントとお仕事をしているのですか?

立ち上げ期当初は、テレビCMの年間予算が数千万円規模のスタートアップ企業を中心としたクライアントを数多くご支援していました。そういったケースでは、単発の放映でどれだけ効果を出せるかといった短期的な視点が必要でした。

一方、直近は年間予算が10億円以上あり、毎月必ずテレビCMを流すような、金融、人材、食品などのエンタープライズ企業も増えました。それだけ多くの予算をいただいていると、より効果的なアプローチを取るためのオペレーションやデータ統合が必須になります。エンタープライズ企業向けのコンサルティングは戦略立案に中長期的な視点が必要になるため、特有の難しさがあるように思います。

“自分だけで解決しようとしない”。だからこそ得られる成長

――今のお仕事に感じる面白さややりがいを教えてください。

テレビCMの業界は、何十年も前から存在している伝統的な業界で、すでにいろいろなものが開発されてきています。それにも関わらず、クライアントである広告主に寄り添ったロジックや、広告主が必要とするデータが存在しないなど、ノバセルがプランニングに携わることで改善できる余地がまだまだたくさんある業界です。

ノバセルは、コンサルティングの裏側に、ロジックを組み立てるためのデータを収集・分析するアナリストやエンジニア、複数名のオペレーションチームなどが存在しています。日々物凄いスピードで変化していく消費者の行動や媒体特性をキャッチアップし、最善の施策を探していくのは本当に大変ですが、異なる役割を持つメンバーが協力してより良いものを作っていくプロセスにはやりがいを感じます。

10年、20年もの間、広告やテレビの業界で働いてきた先輩と働かせてもらえ、一緒に考えながら仕事をできる点にも魅力を感じています。

――ノバセルで働き始めてから、ご自身はどのように変化・成長したと感じますか?

私はこれまで、あまり人の手を借りずに自分だけで物事を解決するように努めてきました。しかし、私が日々担当している業務のなかには、テレビCM業界の専門知識や技術面での知識が求められ、ひとりでは解決できない課題が多くあります。課題に直面したときは、業界出身者やデータサイエンティストのメンバーに協力を仰ぐのですが、その過程で最も重要なのは、私自身がコンサルタントとして、クライアントとしっかり信頼関係を築き、クライアントの課題を解像度高く、体系的に捉えることです。この関係構築と課題把握が十分にできて初めて、社内で適切なメンバーのアサインとプロジェクトの進行ができることを、日々の業務で痛感しています。

クライアントの皆様と日々のコミュニケーションの中で信頼関係を構築すること、マーケティング領域に存在する様々な課題を整理して、解決に向けてチームと動くことは、自分にとっての大きなチャレンジで、そのような経験を経て成長できているように感じます。

――今後ノバセルでチャレンジしてみたいことを教えてください。

現在、エンタープライズ企業に対して行っているロジックやルールの策定は、開発やオペレーションなどのメンバーの手を借りながら進めています。今後は、弊社の価値をより多くの企業様にご提供できるように、サービスの拡張を目指して、他チームのメンバーの手を借りなくて済むような仕組みをつくり、今のサイクルをより高次元で実現していきたいと考えています。

加えて、「事業や組織を成長させるためにメディアを活用する」という手法を広め、ノバセルが掲げる「マーケティングの民主化」を実現する一役を担いたいと思っています。かつて関わっていた地方自治体、地元の合唱団などの、社会的な分野にまでマーケティングを持ち込むことができたら、それらの組織が利益を出したり、よりインパクトのある活動をできたりと、世の中は少しずつ変わっていくはずです。

弊社ではすでに、財団や政党とも取引が始まっています。それらの領域にも積極的にかかわり、「マーケティングの民主化」を目指していきたいと思っています。

――最後に、ノバセルおよびRAKSULグループへの入社を考える同世代の方にメッセージをお願いします。

弊社は、伝統的な産業へのリスペクトと課題感を併せ持ち、楽しみながら探求できる方にとても向いている会社です。さらにBizDevは営業と開発の間、クライアントと営業の間などさまざまな関係者の間に立ち、つなぎながら、事業成長を牽引していく存在です。社内外を問わず、多岐にわたる領域の方々と関わるため、広く深い知見を身に着けられる職種だと思っています。

ぜひノバセル株式会社、そしてRAKSULグループにおけるBizDevやマーケター職としての就職を視野に入れていただき、ご興味のある方は一度お話を聞きに来ていただければと思います。

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